「予防接種は、小さい頃にほとんど受けてこなかった」そんな私が妊娠初期の血液検査で言われたのは、「風疹の抗体価が高すぎる」という衝撃の結果でした。
妊娠中の風疹感染は、赤ちゃんの発達に大きな影響を及ぼすリスクがあるとされていて、すぐに再検査を受けることに。
結果が出るまでの1週間は、不安で毎日のように泣きながら、同じような体験を検索する日々でした。
今回は、そんな私の体験を、記録として残したいと思います。
予防接種と私の背景
私は、小さい頃に定期の予防接種をほとんど受けておらず、麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)を受けたのは中学生の頃。
予防接種をほとんどしてもらえてないことは知りつつも、今まで大きな病気を患うこともなく、病院が苦手で注射嫌いな私は、健康診断すら極力拒否…笑
「もう大人だし…」と今更自費で予防接種をするなんて考えは毛頭なく、それで困るなんて想像もしなかったし、妊娠するまで自分の体について深く考えたこともありませんでした。
そんな私は、もちろん抗体価の検査もしていませんでしたし、そんな検査を事前にできることすら知りませんでした。
そんな検査ができることを知っていたとしても、検査しよう!と思わなかったと思います。
妊娠初期の血液検査で見つかった高すぎる抗体値
妊娠初期の血液検査で、風疹の抗体価が「256」と判明。
これは正常範囲を超えた高すぎる数値でした。
医師からは「妊娠中に風疹にかかった可能性もあるため、再検査が必要です」と言われました。
風疹に感染していた場合、赤ちゃんに視覚・聴覚・心臓の異常などのリスクがあるとされていて、
「もし感染していたら…」という考えが頭を離れませんでした。
コロナ感染の後の出来事だったので、一難去ったと思ったらもう一難…。
普通の楽しい妊娠生活を送りたいだけなのに、なかなか叶うことがない日々に絶望しました。
結果を待つ1週間の不安
この1週間は、人生の中でも特に長く感じた時間でした。
妊娠前に検査もせず、もしものことがあれば赤ちゃんにも旦那にも申し訳ない気持ち。
どんどん湧いてくる不安に押しつぶされそうになりながら、毎日のように風疹の体験談を検索しては涙を流していました。
少しずつ落ち着いてきてたつわりも不安感から吐き気が強くなり、泣きながらトイレに駆け込む…
いろんなことを調べては、きっと大丈夫だろう。
ーでも、もし感染していたら…?と、答えのない暗闇をさまよい続けるような日々で、ひたすら自分を責めるしかありませんでした。
再検査の結果と安堵の涙
1週間後、再検査の結果が出ました。
結論は、「妊娠中に風疹に感染したわけではなく、過去に感染・接種した際にできた抗体が高い体質だった」とのこと。
お腹の赤ちゃんも問題なしと聞き、心の底からホッとして、診察室の外で待っていてくれた旦那の顔を見た瞬間、涙が溢れてきました。
自分の体質のことも改めて知ることができた出来事でしたし、妊娠前から親として我が子のためにできることがあることを痛感しました。
今回の出来事は何事もなくてよかったで済んだ話ですが、もし「感染していた」って結果だったらどうなっていたんだろう…と今でもふとした瞬間に考えます。
最後に 〜今、不安の中にいるあなたへ〜
妊娠中に「もし感染していたら…」と不安になった時、自分を責めてしまったり、情報を探しては余計に怖くなってしまうことがあると思います。
私もそうでした。
「なぜ妊娠を望む前に自分の体をよく調べておかなかったんだ」と後悔しました。
でも、きっとこの記事に辿り着いたあなたは、今まさに同じような体験をしている最中の方なのではないでしょうか。
不安の中、必死に調べて辿り着いてくださったのではないでしょうか。
私自身、いろんな人の話を聞いたり調べたりして、
・検査で引っかかっていた場合は、結果が出る前でも病院から連絡があることが多い
・風疹が流行していない地域なら、感染の可能性は低いこと
・不安な妊婦さんが相談できる「風疹り患妊婦2次相談施設」があること
などを知り、少しだけ心を落ち着けることができました。
無責任なことは言えませんが、こうした情報が、少しでもあなたの心の隅に残って、不安を和らげる助けになれたら嬉しいです。
そして、現在妊娠を希望している方は事前にできる検査もあるってことを考えるきっかけになると嬉しいですし、私のような経験をする方が少しでも減るといいなと思います。
妊娠出産に関する体験談を他にも投稿しているので、あわせて読んでみてください。


