「妊娠糖尿病」
診断されるまでは、正直どこか他人事でした。
「まさか自分が…?」そう感じたときの驚きと不安は、今でも鮮明に覚えています。
これは、私が「妊娠糖尿病」と診断されてから出産、そして産後の検査を終えるまでの赤裸々な記録です。
妊娠糖尿病とは、妊娠中に血糖値が高くなってしまう状態のこと。
体質やホルモンの影響で誰にでも起こる可能性があり、早めの発見とケアがとても大切です。
検査と診断
24週の健診で行った50g糖負荷検査では、「そんな検査もするんだな〜」くらいにしか思っていませんでした。
ところが、結果はまさかのギリギリで引っかかってしまい、28週で75gの糖負荷再検査に。
甘いものは普段あまり食べないし、「少し食生活を整えれば大丈夫だよね」と軽く考えていた私。
でも再検査では空腹時血糖がまたもやギリギリで引っかかり、「妊娠糖尿病」と診断されました。
そのときの衝撃は大きく、「なんで私が?」という気持ちと、お腹の赤ちゃんへの申し訳なさでいっぱいに…。
その日から、今後の治療方針を聞きながら、急いで「妊娠糖尿病」について調べ始める日々が始まりました。
血糖値との付き合い
私の診断内容は、空腹時血糖がギリギリというもので、基本は食事療法中心の治療となりました。
妊娠糖尿病と診断される前の私はというと、
- 朝食はほぼ食べない
- 昼も抜くことが多く、一日一食なんて日もざら
そんな食生活から一転、バランスよく1日3食を摂るよう栄養指導が入り、毎日やることができました。
それがこちら。
- 朝・昼・夜の食前
- 食後2時間の計6回の血糖測定
- 健診前には、食べたもの・調味料・グラム数まで細かく記録
この生活の中で一番困ったのが、お出かけの際の外食でした。
ジャンキーなものは血糖値が上がりやすいので、なるべくヘルシーなメニューを探し、2時間後の測定を気にする生活…。
正直、それが一番ストレスでした。
乗り越えるために意識したこと
それでも、妊娠生活は待ってくれません。
出産までの残りの期間、少しでも安心できるようにと私は意識していたことがあります。
外食や食べすぎた日は食後に歩くこと
食後に運動をすることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができるそうです。
空腹時の血糖値が問題だった私にとって、食後は安定していることが多かったのですが、やっぱりジャンキーな食べ物を食べたくなるときはありました。
そんなちょっと不安な食事をしたときは、血糖値の上昇を緩やかにするために積極的に歩きました。
家の中をぐるぐると30分〜1時間ほど歩き回っていました。笑
高カカオチョコを食前にひとかけ食べる
これもたくさん調べてたどりついた、血糖値の急上昇を防ぐための小さな工夫でした。
高カカオのチョコレートは食前に食べると、食物繊維が血糖値の急上昇を抑える効果が期待でき、間食として適量を食べることで、血糖値の急激な変動を防ぐことができるそうなのです。
※高カカオのチョコレートには、カフェインやポリフェノールが多く含まれているので、妊娠中は摂取量に気をつけなければなりません。
不安な方は主治医に聞いてみてください。
そして、出産と産後の検査
出産後は一旦血糖測定もお休み。
体が落ち着いた産後8週目に、再び75g糖負荷検査を受けました。
結果は…正常値!
ようやく「治療終了」の言葉を聞くことができて、本当にホッとしたのを覚えています。
「妊娠中、頑張ってよかった」——心からそう思えた瞬間でした。
最後に
妊娠糖尿病と診断されると、多くの人が「自分のせいかも」と責めてしまうと思います。
私もそうでした。
でも、妊娠糖尿病は体質やホルモンの影響が大きいそうです。
自分を責める必要なんてありません。
むしろ、お腹の赤ちゃんを守るために、自分の体が頑張ってくれている証拠でもあると思います。
そして、大切なのは「どう向き合って乗り越えるか」ではないでしょうか。
妊娠糖尿病は一人で向き合うものではなく、お腹の中の小さな命と一緒に乗り越えていく病気なんだと、今の私は思えます。
過去の私のように、今、不安に思っている方へ。
その気持ちは、何よりも「我が子を大切に思っている」証です。
それだけで、あなたはもう素晴らしいお母さんだと、私は心から思います。
妊娠、出産の体験談は他にも投稿しているのでぜひ読んでみてください。


その他色々な投稿をしているので、ぜひ読んでみてください。

