妊娠9週目。
つわりがどんどん重くなってきて、食べることも飲むこともできなくて、「今日はゼリーだけでも食べられたらいいかな」そんなふうに思いながら、横になって過ごしていたある日。
急な発熱と強い吐き気に襲われて、病院を受診しました。
検査の結果は…コロナ陽性。
吐くものなんてもう何もないのに、袋が手放せなくて…。
しんどくて、不安で、ただ布団の中で泣くことしかできませんでした。
「お腹の赤ちゃんは大丈夫?」
「薬を飲んでも本当に平気?」
「こんな状態で、本当に乗り越えられるの?」
不安と罪悪感が押し寄せる中、それでも私はなんとか乗り越えて、今ここにいます。
これは、妊娠初期のつわりとコロナ感染を同時に経験した、そんな私のリアルな体験記です。
発症から検査まで
妊娠中は基礎体温が高くなるため、私の平熱も37度前後。
でも、この日は38.5度まで熱が上がり、喉の痛みと咳も続いて、「これはただの風邪じゃないかも」と不安になり、受診しました。
検査の結果は、コロナウイルス陽性。
目の前が真っ白になって、「妊娠初期のこんな時期に、赤ちゃんは無事なの?」ということしか頭に浮かびませんでした。
病院の先生は「妊娠中の感染で赤ちゃんに何かあったという報告はないし、薬も妊婦さんに使えるものだから大丈夫」と説明してくれました。
それでも、「本当に平気なの?何かあったらどうしよう…」という不安でいっぱいで、すぐには気持ちが追いつきませんでした。
療養生活と症状のピーク
帰宅後も熱は下がらず、食べることも飲むこともできない状態が続きました。
処方されたカロナールを飲むのも怖くて悩んでいたとき、旦那がこう言ってくれました。
「お腹の子のためにも、早く元気になってあげよう」
その言葉に背中を押されて、私はようやく薬を飲み始めました。
食べられそうなものを、食べられそうなときに、少しずつ食べる努力もしました。
この吐き気はつわりなのか、コロナのせいなのか、もう分からなくて…それでも、少しでも栄養を摂ろうと必死でした。
実は、私は匂いづわりにも悩まされていたのですが、コロナの影響で嗅覚が一時的に失われたことで、匂いからくる吐き気が軽くなりました。
まさかの「怪我の功名」だったかもしれませんね…笑
回復の兆しと感動のサンドイッチ
熱が妊娠中の平熱に落ち着き、「これなら食べられそうかも」という感覚が、少しずつ戻ってきました。
ある日、急にセブンイレブンのシャキシャキレタスのサンドイッチが食べたくなって、旦那がすぐに買ってきてくれました。
一口食べた瞬間、あまりの美味しさと「食べられたこと」の嬉しさで、涙がこぼれました。
そして、療養期間を終えて再び受けた妊婦健診。
エコーの画面の中でしっかりと成長する我が子の姿を見て、心の底からホッとしました。
同じ経験をしているあなたへ
妊娠中の体調不良って、本当にしんどいし、不安になるのは当然です。
だって、もうすでにお腹の中で、子育ては始まっているのだから。
どうか、自分を責めないでください。
体調を崩すのは誰にだってあること。
それでも、あなたは今、赤ちゃんのために一生懸命に過ごしているんです。
あの時、一緒に頑張ってくれた我が子には、心から「ありがとう」の気持ちでいっぱい。
そして、今こうして元気に泣いて笑ってくれる我が子の姿を見て、「あの経験にも意味があった」って、私は心からそう思えています。
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